こんばんは!松尾竜典です。
今でも忘れられない事があるんです。
それは、まだPMアカデミーになる前の、「パーソナルモチベーター養成講座」での事。
僕は、石井裕之さんに質問をしたんです。
「こういった事を勉強したり、教わったり、本を読んだりしてなくても、すでに出来ている人っているじゃないですか?なんていうか、初めっから人間が出来てるっていうか、Beが出来上がってるような人っていますよね?生まれながらなのか、そういう環境で育ったからなのかはわかんないけど、僕はそういう人にすっごい憧れを感じます。
だから、こう言う事をいくら勉強したところで結局はそういう人には敵わないと思うんですよね。」
もうめちゃくちゃ失礼。
今、自分で思い出しながら書いていてもビックリします。
そこで一緒に受講してる人達を、全否定してしまうようなこの発言…
けど、その時は本当に否定的な気持ちで言ったんじゃなくて、当時の僕はパーソナルモチベーターという事を勉強すれば勉強するほど、まるで当たり前かのようにBeがある人に憧れてたし、羨ましかった。
――それはパーソナルモチベーターだけではなく、僕が10年以上やってきた接客でも同じ。
僕は接客を始めた頃、全然接客の大切さに気が付けずに、超がつくほど適当にやっていたんです。
まだその頃はよかった。
本気じゃないから失敗したって対して傷つかないし、自分を守る言い訳はいくらでもある。
「ここは俺の居場所じゃないから…いつかやりたい事を始めた時に本気でやればいいし。
ってか、こんなファミレスで何みんなマジになってんだろ?接客とか真面目にやっちゃって…
そんなにむきになってもバイト代は一緒なの!」
(今思うと、こいつ↑ホントにブッ飛ばしてやりたいですわ!!)
しかし、時は経ち…本気でやろうと思った時に話は変わってくる。
経験なんて関係ない。(というか適当にやっていた接客なんて経験にならない。)
とにかく緊張する。
お客さんに笑顔で話しかける事さえ出来ずに、お客さんと何の話をしていいのかもわからない。
せっかくお客さんから話しかけてくれても、愛想笑いしか出来ないし何をしていいのかさえわからない。
本当に情けなかった。
ワラにもすがる気持ちで接客本を読み、テクニックを学び、「コレは使える!」と実践して、
けどやっぱり緊張してうまく出来ずに落ち込む。
それでも、下手なりに繰り返して繰り返して繰り返した。すると段々緊張せずにお客さんと笑顔で話せるようになってくる。そして、テクニックも上手に使えるようになってきて自信もついてくる。
けど、やっと表面上の接客が上手くなってきた時に、たまたま手に取った本で衝撃を受ける。
「何よりも一番にお客さんを喜ばせる事が自分の喜びになるんだ!」
そう学びました。(ちなみに森下さんの「お客さまをファンにさせる接客をマスターする」です!!)
興奮しましたね!「俺の求めてた接客はコレだ!!」と思いました。
しかし、その事でまた壁にぶつかる事になります。
テクニックを覚えて自分の為に使っていた時はまだよかった。
「相手に興味を持ち、相手の立場に立ち、相手を喜ばせる!」
「俺の求めていた接客だ!」と感じたものの、そういう接客は本当に大変で、難しくて、答えがない。
相手の気持ちに立とうとしても、結局いつも自分主体になってしまい「オレって全然ダメじゃん…」とトコトン落ち込むし、自信を持つ事が大事とわかっていても、やっぱり自信なんて全然持てない。
そして、何かにすがりたい弱い気持ちで、また新しい本を読みあさる。
「いやいやこのままじゃダメだ!」と気づいても、それでも不安な気持ちは全然消えない。
けどだ…
けど、自分なんか関係ないんだ。
不安で自信が持てなく落ち込もうが、自分が情けないと自暴自棄しようが、
「そんなの関係ねぇ!」だ。(←もう古い)
自分ではなく、お客さんを喜ばすことが一番!
そう思うと、自然にパワーが出てくる。
それは本当に不思議な体感だった。
そして、話は最初に戻ります。
接客でもPMでも、自分で勉強したり、誰かに教わったり、わざわざ本を読んだりしなくても、
それが最初から出来てる人がいる。
なぜなんだろう?本当に不思議だったし、やっぱりそういう人には敵わないと思ってた。
つまり、僕は元々「黒」なんだけれど、いつからか「白」に憧れを抱くようになり、必至に「白」になろうとする。やっとこさ、「白に近いグレー」位になれたとする。けど、やっぱり元々「白」の人への憧れは消えない。
そんな風に感じてました。
もちろん、どんなに「白」に見えても、見せないだけで、影で人知れず努力してる人なのかもしれない。
本当は生まれながら、Beを持ってる人なんていないはずだ。
敵わないだの、羨ましいなどと言うのは、ただのひねくれ者のいい訳だろう。
しかし、僕の失礼極まりない暴言ともいえる質問に対して石井さんはこう答えたんです。
「確かに、こう言う事を勉強してなくても素晴らしい人はいます。けど、自然に出来てる人は意外と人に教えてあげる事が出来ない。自分が自然に出来るからこそ、人が何で出来ないかが理解できないんです。しかし、元から出来なかった人は自分も出来なかったからこそ、それを人に教えてあげる事が出来る。僕はそう思いますけどね。」
(石井さんが「…けどね。」なんて言ったかは正直覚えてません。定かでない記憶からの文章なので、
かなり勝手な脚色があります…)
これが、僕がずっと忘れられない事です。
もしも、僕がPM-Xとして何かを語れるのであれば、その根底にあるのは、
トコトン落ち込み、自信が持てずに、ずっと不安な気持ちは全然消えなかった。
そんな「ダメな自分だからこそ語れる」という事だ。
だから、自分で勉強して、教わって、本を読んで、ダメだった自分を克服しながらやってきた事を堂々と話そう。
自分に自信が持てずに落ち込みながら、それでも大切だと思って信じてきた事を一生懸命に伝えよう。
そして、まだまだ未熟でどうしょうもない自分自身の在り方に誇りを持てるようになろう。
次は、僕が誰かにバトンを渡す番だ。
松尾竜典